2025年11月30日日曜日

心の不調による損失7兆円以上

 こころの不調 経済に霧
(日本経済新聞 2025年11月30日)

 メンタル不調による経済損失が増加傾向にあることを示す記事です。

概要: 

データ

  • 心の不調による経済損失は年7.6兆円(日本のGDPの1%強に相当)
  • その内訳は、欠勤が3,000億円、本来のパフォーマンスを発揮できないことによる損失が7.3兆円(横浜市大の論文による) 
  • 精神疾患の医療費は1兆円(横浜市大の論文による) 
  • 気分障害の外来患者数は156万6,000人(2023年)で、20年前の約2倍 

オンライン記事はこちら
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO92907390Q5A131C2MM8000/

 

ちなみに精神疾患の外来患者数は576万人(2023年)です。
メンタルヘルスの問題は生産性の低下だけでなく、自殺や引きこもりなど長期的な問題とも繋がっていますので、社会全体で取り組み続ける必要があると改めて感じます。

 

2025年11月28日金曜日

新刊情報「ウェルビーイング」の本

 活字の海で 曖昧な言葉に多様なアプローチ「ウェルビーイング」に魂を
(日本経済新聞 2025年11月29日 朝刊)

2025年9〜10月に相次いで出版された「ウェルビーイング」に関する書籍3冊を紹介する記事です。

本記事で紹介されているうちの1つが『ウェルビーイング学』(リチャード・レイヤード他 著, 慶応義塾大学出版会, 2025年)。
https://www.amazon.co.jp/dp/4766430603/

 
「ウェルビーイング」は「健康」「幸福」「自分らしさ」などと共通の要素を含んでおり、曖昧で怪しささえ感じる概念ですが、本書はこれを学問的に本格的に論じた数少ない書の1つであり、「主観的ウェルビーイング」をいかに高めるかということについても解説されているそうです。

2025年11月27日木曜日

社内人材をマッチングする仲介制度

新規事業実らす「ミツバチ」
(日本経済新聞 2025年11月27日 朝刊)

新規事業の創出のため、社内人材をマッチングさせる仲介制度を始めたソニーグループについての記事です。

概要:
ソニーグループ内の人材をよく知っている「仲介者」が、「アイデアの発案者と専門人材を結びつける」、社内人材マッチング制度を開始。
仲介者は受粉を助けるミツバチのようであり、「ポリネーター」(花粉媒介者)と呼ばれる。
制度の導入から1年で300件の案件を「媒介者」が支援した。
マッチングに成功した事例はAIに学習させていく。


オンライン記事はこちら
ソニーG、新規事業実らす60人の「ミツバチ」 社内人材結びつけ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1775T0X11C25A1000000/



引用者コメント
記事には「金融×ゲーム」、「デザイン×研究部門」など分野を横断したマッチングの事例が紹介されており興味深いです。
隠れていた「技術資本」が活用される素晴らしい制度です。



2025年11月15日土曜日

積極的に休む「攻めの休養」7つ

 カラダづくり 睡眠では物足りない
(日本経済新聞 2025年11月15日)

睡眠以外にも積極的に「活力」を高める行動が重要であるという記事。

「攻めの休養 7つの休養モデル」
以下の7つのタイプの休養を複数組み合わせると効果が高まる。
・休息
・運動
・栄養
・親交
・娯楽
・造形・想像(DIY、料理など)
・転換(旅行、外食、部屋の模様替えなど)


引用者コメント:
仕事で疲れて「寝る」だけが「休養」になってしまう人は少なくありませんが、
睡眠は上記7つのうち1つに過ぎません。
寝る以外に「休養」する元気が出ない時点で、仕事や生活の見直しが必要なのかもしれません。


「よく眠れた」人の45%が軽度〜重度の睡眠不足

「よく眠れた」人の45%が睡眠不足? 1465晩の脳波データ解析
(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG215QB0R20C25A8000000
 

夜よく眠れたという主観的な感覚と、医師による評価がずれていることを示す研究を紹介する記事です。

データ
睡眠障害の治療を受けていない421人を対象にした研究。
・不眠を自覚した人の66%は、データのみに基づく医師の評価では、不眠とは言えなかった。
・一方、「十分に寝ている」という人の45%が、医師の評価では、軽度〜重度の睡眠不足だった。

記事の最後には、睡眠についての自分の感覚がいかに当てにならないかを示す研究とされています。

2025年11月14日金曜日

成熟とは何か。「正義の倫理」と「ケアの倫理」

ケアの倫理と現代(下)誰もが誰かにケアされる
(日本経済新聞 2025年11月14日 朝刊)

従来とは異なる道徳の発達理論である「ケアの倫理」についての、関西大学名誉教授の品川哲彦先生による解説記事です。

概要:
(1)古典的な発達理論(コールバーグ)「正義の倫理」
・他者への依存から脱却して自立すること、また、自他の役割を交換して考えられるようになることが成熟。

(2)新しい発達理論(キャロル・ギリガン)「ケアの倫理」
・「誰もが傷つきやすく、他者によるケアが必要だ、と考えることが最終的な成熟」。
誰もが誰かにケアされるという、つながりによって成り立つ平等。
・「ケアの倫理」は文化や伝統を重視する「共同体主義」とは異なり、今この場で偶然発生した人々とのつながりにも、「気づかい気づかわれる関係」を要請する。

ギリガンの著作
・『もうひとつの声で』(1982年)
・『ひとつの人間の声で』(2023年)

オンライン記事はこちら
誰もが誰かにケアされる 品川哲彦氏 関西大学名誉教授
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD043G00U5A101C2000000/


引用者コメント:
従来の男性的な「正義の倫理」ではケアから独立している強い人がモデルとなり、ケアされることは弱さと映ってしまいがちですが、実際は誰もが必ず誰かにケアされ世話されて生きています。
まずはそのことに自覚的になることが「ケアの倫理」の第一歩なのかもしれません。



地方の中小企業の働き方改革事例

 ダイバーシティ  地方中小の働き方進化論 (日本経済新聞 2026年1月26日 朝刊) 人手不足は地方で深刻ですが、この記事では、中小企業ならではの人材獲得の制度が紹介されています。  デジタル版はこちら https://www.nikkei.com/article/DGKKZ...